お笑い界で注目を集めている男女8人組ユニット「ダウ90000(ダウきゅうまん)」をご存じでしょうか。
ダウ90000は、演劇とコントの両方で活動する異色のユニットです。
2026年には、演劇界の権威ある賞として知られる岸田國士戯曲賞を受賞したほか、「キングオブコント2026」では、ついに初の決勝進出を果たしました。
大学の演劇サークルをきっかけに集まったメンバーが、なぜここまで注目される存在になったのでしょうか。
また、ダウ90000のメンバー8人は、どのような経歴を持っているのでしょうか。
この記事では、ダウ90000が注目される理由や8人のプロフィール、キングオブコント決勝進出までの道のりを詳しく紹介します。
ダウ90000はなぜ注目?
ダウ90000とはどんなグループ?
ダウ90000は、2020年9月27日に旗揚げされた男女8人組のコント・演劇ユニットです。
主宰を務めるのは、脚本家・演出家としても活動する蓮見翔さんです。
一般的なお笑いコンビやトリオとは異なり、8人という大人数を生かしながら、コントライブと演劇公演の両方に取り組んでいます。
ダウ90000の大きな特徴は、メンバー全員が常に同じ人数でコントに出演するわけではないことです。
作品の内容に合わせて出演人数や組み合わせを変えられるため、男女の会話や日常の人間関係など、さまざまな設定を表現できます。
男女の自然な会話や、日常生活にありそうな人間関係を題材にしながら、少しずつ違和感や笑いを生み出していく作風も魅力です。
単純に大きな声や派手な動きで笑わせるのではなく、会話の間や人物同士の距離感、意外な展開によって笑いを生み出します。
そのため、従来のお笑いファンだけでなく、演劇や脚本に興味がある人からも注目されています。
大学の演劇サークルから誕生した
ダウ90000の原点は、日本大学芸術学部(日芸)の演劇サークルにあります。
蓮見翔さんが大学在学中に立ち上げた演劇企画団体「はりねずみのパジャマ」が母体となりました。
大学の仲間や後輩たちとのつながりから生まれたユニットであり、最初からプロのお笑い芸人を集めて結成したグループではありません。
2020年3月に蓮見翔さんが大学を卒業した後、新型コロナウイルスの影響で活動が難しい時期を経て、同年9月に旗揚げしました。
初期メンバーの吉行翼さんと谷十二さんが2021年9月に脱退し、現在の8人体制になっています。
また、吉原怜那さんを除く7人は、もともとお笑いを専門に学んできたわけではありません。
演劇を出発点とするメンバーが集まり、蓮見翔さんの脚本や演出を通して独自の表現を磨いてきたことも、ダウ90000の特徴といえるでしょう。
演劇界でも高く評価されている
ダウ90000が注目される理由は、お笑いの賞レースだけではありません。
主宰の蓮見翔さんが脚本・演出を担当した演劇公演「ロマンス」は、第70回岸田國士戯曲賞を受賞しました。
岸田國士戯曲賞は、優れた戯曲を対象とする演劇界の重要な賞です。
2025年に上演された「ロマンス」が評価され、2026年5月には授賞式も行われました。
この受賞は、ダウ90000が単にお笑いの世界で話題になっているだけでなく、演劇作品の創作でも実績を残していることを示しています。
コントと演劇の両方で結果を残すという、蓮見翔さんが掲げてきた目標が形になった出来事ともいえるでしょう。
ダウ90000のメンバー8人は誰?
ダウ90000は、個性の異なる8人のメンバーによって構成されています。
ここでは、それぞれの名前や出身地、経歴を紹介します。
① 蓮見翔(はすみ・しょう)
蓮見翔さんは、ダウ90000の主宰であり、脚本・演出を担当する中心人物です。
1997年4月8日生まれ、東京都出身。
日本大学芸術学部映画学科映像表現・理論コースを卒業しています。
大学時代に演劇企画団体「はりねずみのパジャマ」を立ち上げ、そこからダウ90000へと活動を発展させました。
メンバーそれぞれの個性を把握し、本人の特徴を生かして役柄を作る「当て書き」も、蓮見翔さんの脚本の特徴です。
2026年には、脚本・演出を担当した「ロマンス」が第70回岸田國士戯曲賞を受賞。
演劇とコントの両方で結果を残すことを目指し、ダウ90000をけん引しています。
② 園田祥太(そのだ・しょうた)
園田祥太さんは、1998年3月2日生まれ、東京都出身です。
蓮見翔さんと同じ日本大学芸術学部映画学科映像表現・理論コースを卒業しています。
大学時代から蓮見翔さんとつながりがあり、前身となる活動から参加してきたメンバーの一人です。
ダウ90000の活動を続けるなかで、主宰の蓮見翔さんとともにユニットを支えてきました。
キングオブコント2026の決勝進出についても、ダウ90000を続けてきたことへの喜びを語っています。
③ 飯原僚也(いはら・りょうや)
飯原僚也さんは、1998年6月2日生まれ、徳島県出身です。
日本大学芸術学部映画学科演技コースを卒業しています。
演技を学んだ経験を生かし、コントや演劇の舞台で活動してきました。
キングオブコント2026の決勝進出について、大学時代のつながりから始まったメンバーでここまで来られたことを「マジ奇跡」と表現しています。
大学の仲間から始まったユニットが、大きな賞レースの決勝に進出したことへの驚きが伝わるコメントです。
④ 道上珠妃(みちがみ・たまき)
道上珠妃さんは、1998年10月2日生まれ。
タイ出身の帰国子女で、日本大学芸術学部放送学科を卒業しています。
演劇やコントの活動に加え、メンバーの一人としてダウ90000の作品を支えています。
キングオブコント2026の決勝進出にあたっては、勝負事が好きだと語り、スポーツ選手に近いような気持ちで頑張りたいという意欲を示しました。
決勝という大舞台を、勝負の場として捉える姿勢も印象的です。
⑤ 上原佑太(うえはら・ゆうた)
上原佑太さんは、1998年10月6日生まれ、神奈川県出身です。
日本大学芸術学部映画学科演技コースを卒業しています。
演技を学んだ経験を持ち、ダウ90000のコントや演劇公演に参加しています。
ダウ90000は、作品によって出演人数や組み合わせが変わるユニットです。
そのため、8人それぞれの存在が、作品の幅を広げる大切な要素になっています。
⑥ 忽那文香(くつな・あやか)
忽那文香さんは、1999年4月10日生まれ、兵庫県出身です。
日本大学芸術学部映画学科演技コースを卒業しています。
ダウ90000のメンバーとして、コントと演劇の両方で活動してきました。
キングオブコント2026の決勝進出については、蓮見翔さんが今年から3人で出場する可能性にも触れていたことから、8人で決勝に進めたことに安堵した気持ちを明かしています。
8人全員で決勝に進めたことは、ユニットとして活動してきたメンバーにとって大きな意味を持つ出来事だったようです。
⑦ 中島百依子(なかしま・もえこ)
中島百依子さんは、1999年8月21日生まれ、福岡県出身です。
日本大学芸術学部映画学科演技コースを卒業しています。
コントや演劇の舞台で活動し、ダウ90000の一員として経験を積んできました。
キングオブコント2026の決勝進出については、過去の大会で悔しい思いを味わってきたことにも触れ、決勝進出を待ち望んでいた気持ちを語っています。
中島百依子さんにとって、個人として決勝に進むこと以上に、ダウ90000というユニットで決勝に進むことが重要だったことがうかがえます。
⑧ 吉原怜那(よしはら・れな)
吉原怜那さんは、2001年2月22日生まれ、東京都出身です。
東京女子大学に在学していた時期があり、ダウ90000のメンバーのなかでは唯一、日本大学芸術学部の出身ではありません。
また、前身となる演劇サークルにも在籍していなかったメンバーです。
ほかの7人とは異なる経歴を持ちながら、現在のダウ90000を構成する一人として活動しています。
キングオブコント2026の決勝進出については、夢がかなった喜びと、ファイナリストたちと競い合うことへの緊張が入り交じった心境を語っています。
以上の8人が、現在のダウ90000を構成するメンバーです。
それぞれが異なる個性を持ちながら、蓮見翔さんの脚本・演出を中心に作品を作り上げていることが、ユニットの魅力につながっています。
ダウ90000がキングオブコント2026決勝に進出した理由は?
3445組の中から初の決勝進出
ダウ90000は、「キングオブコント2026」で初めて決勝進出を果たしました。
2026年大会には3445組がエントリーし、そのなかから決勝に進む10組が選ばれました。
決勝進出者は次のとおりです。
・相性はいいよね
・蛙亭
・元祖いちごちゃん
・ザ・マミィ
・ジェラードン
・ダウ90000
・ななまがり
・ニッポンの社長
・や団
・ヤッホイ
実力派の芸人たちが名を連ねるなか、ダウ90000は初の決勝進出を決めました。
演劇界でも評価されているユニットが、お笑い界の大舞台でどのようなコントを披露するのか、注目が集まっています。
過去の大会では準決勝進出も経験
ダウ90000は、結成後すぐにキングオブコントの決勝へ進んだわけではありません。
これまでの主な成績は次のとおりです。
・2021年:1回戦敗退
・2022年:準々決勝進出
・2023年:準決勝進出
・2024年:準決勝進出
・2025年:準々決勝敗退
・2026年:決勝初進出
2023年と2024年には準決勝まで進みましたが、2025年は準々決勝で敗退しました。
蓮見翔さんは、2025年の敗退を振り返り、自分たちがつまらなくなっていくのではないかと考えたことや、うまい作戦を立てられていなかったことについて語っています。
実力があっても、賞レースで勝ち上がることは簡単ではありません。
それでも挑戦を続けた結果、2026年に初の決勝進出を実現しました。
決勝進出の理由は「普段のライブで楽しくできるネタ」
では、ダウ90000はなぜ2026年に決勝へ進出できたのでしょうか。
蓮見翔さんのインタビューから見えてくるのは、ネタの選び方や作戦を見直したことです。
蓮見翔さんは、普段のライブで楽しく演じられているネタで、しっかり勝てるまで続ければよいという考え方に切り替えたことが、一気に手応えにつながったと説明しています。
賞レースでは、審査員に評価されるための戦略も重要です。
しかし、普段のライブでメンバーが楽しみながら演じられるネタを磨き、それを勝負の舞台でも通用する形にすることが、ダウ90000にとって大切な転換点になったようです。
もちろん、決勝進出の理由を一つだけに限定することはできません。
これまで積み重ねてきたコントの経験や、メンバーそれぞれの演技力、蓮見翔さんの脚本・演出、そして賞レースへの挑戦を続けてきたことが重なり、今回の結果につながったと考えられます。
「面白いと思われたい」という強い思い
蓮見翔さんは、コントと演劇の両方に取り組む理由について、どちらでもある程度の結果を残さなければ、両方をやる意味がないという趣旨の発言をしています。
また、挑戦を続ける理由については「面白いと思われたいから」と語っています。
ダウ90000は、演劇だけで評価されればよいわけでも、お笑いだけで成功すればよいわけでもありません。
コントと演劇の両方で結果を残すことを目指しているからこそ、キングオブコントへの挑戦にも強い意味があるのです。
2026年は岸田國士戯曲賞の受賞に加え、キングオブコントでも初の決勝進出を果たしました。
演劇とコントという二つの分野で実績を積み重ねてきたことが、ダウ90000の存在感をさらに高めています。
キングオブコント2026の決勝はいつ?
キングオブコント2026の決勝は、2026年10月17日(土)午後6時から、TBS系で生放送される予定です。
また、今大会では大会史上初となる敗者復活戦も実施され、午後2時から午後4時30分まで放送される予定です。
初の決勝進出を果たしたダウ90000が、どのようなネタで勝負するのかにも注目したいところです。
演劇で培った表現力や会話の構成力を、キングオブコントの舞台でどのように生かすのか。
ダウ90000ならではのコントが、決勝の大きな見どころになりそうです。
まとめ
ダウ90000は、2020年に旗揚げされた男女8人組のコント・演劇ユニットです。
日本大学芸術学部の演劇サークルを母体として誕生し、主宰の蓮見翔さんが脚本・演出を担当しています。
注目される理由は、主に次の3つです。
・演劇とコントの両方で活動する独自のスタイル
・第70回岸田國士戯曲賞を受賞した演劇作品「ロマンス」
・3445組がエントリーしたキングオブコント2026での初の決勝進出
メンバーは、蓮見翔さん、園田祥太さん、飯原僚也さん、道上珠妃さん、上原佑太さん、忽那文香さん、中島百依子さん、吉原怜那さんの8人です。
大学の仲間から始まったユニットが、演劇界で評価され、お笑いの賞レースでも決勝に進出したことは、大きな注目ポイントといえるでしょう。
2025年の悔しい敗退を経験しながらも、ネタや作戦を見直して挑戦を続けたダウ90000。
「面白いと思われたい」という思いを胸に、2026年10月17日のキングオブコント決勝でどのような笑いを届けてくれるのか、期待が高まります。
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